2016年08月25日
リー・エンフィールドNo.4Mk1風VSR
対戦車ライフルを作った時の記事で、「いずれカルカノライフルとかM1903とかリー・エンフィールドとか三八式歩兵銃を作りたい」というようなことを書きました。
さて、M1903(っぽいもの)は作りましたから、残りは3つ。
私は有言実行できる人間になりたいので、他の3つも作らねばなりません。
しかし、カルカノ作ってもイタリア軍装備なんて持ってないし、旧日本軍装備なんてもっと持ってないです。
しかしイギリス軍ならなんとかなる!
こんな格好をしちゃあいますが、レッドコートだって持ってますし、大英帝国のほうが好きです。
13植民地の青服より女王陛下のレッドコート部隊の方が100倍カッコいいに決まってます。
生涯学習のユーキャン社だって大英帝国が大好きに違いありません。
CMソングは我らが「The British Grenadiers」ですからね。
え?今は違うって?なんてこった
そういうわけで、大英帝国のライフルを作りましょう。
今回のテーマはリー・エンフィールドNo.4 Mk1です。
着脱式のマガジンを備えた、当時としては先進的なボルトアクション・ライフルです。
まあ、マガジンキャッチを押すのにとんでもない力が必要だそうで、マガジンは滅多に外さなかったようですが。
ハートマン軍曹の中の人曰く、イギリス人に愛されているものベスト3のうちの一つだそうで。
ちなみに他の2つは紅茶とフィッシュアンドチップス。
前回のM1903を作る際、制作過程を友人に見せたのですが、「リー・エンフィールドか?」という意見を頂戴し、「そっちも行けるんじゃね?」という悪い病気が始まってしまい、制作することに。
今回の材料は、以前、対戦車ライフルに改造していたVSRをバラして使用。
迫力はあるのですが、邪魔だし、長すぎて車に積めないし、仕方ないね。
リー・エンフィールドもM1903同様「握り」の無いストックなので、握り部分を切り落とします。
しかし、この銃のストックはリー・メトフォード小銃からの系譜で、特徴的な形をしています。
この形を再現するため、切断方法をM1903とは変えています。
ちなみにこのストック、No.1からNo.4ライフルの全て、No.5ライフル(カービン仕様)、L42ライフル(狙撃銃仕様)、7.62㎜NATO弾対応モデル、果ては特殊作戦用の「拳銃弾を使用する消音ボルトアクションカービン」という変態仕様に至るまで、全部この形状をしています。
微妙に手間がかかりそうなので、戦時生産型は簡略化されてもよさそうなものですが、恐るべしイギリスの職人たち。
前作同様、ストックは木材を削り出して延長し、ハンドガードをパテで製作。
アウターバレルは先端部分を細身のアルミパイプに交換。
ああ、仰らないで。ハンドガードはパテ。でもウッドなんて(ry
リー・エンフィールドは着脱式マガジンが特徴だということは述べました。
なのでマガジン部分を製作してストックへ接着。
木材で厚みを出して、外側は0.5㎜プラ板を2枚貼り付けています。
このマガジンには.303ブリティッシュ弾が10発装填できました。
当時、大抵の国の主力小銃の装弾数が5発。M1ガーランドでも8発ということを考えると、10発というのはかなりハイキャパシティだという事が分かります。
しかも.303ブリティッシュ弾はリムドカートリッジですから、もしリムレスカートリッジで設計されていれば、さらに装弾数は増えたでしょう。
あっ、ちなみに、リー・エンフィールドの正式名称であるSMLE、つまりショート・マガジン・リー・エンフィールドの「ショート・マガジン」っていうのは、マガジンが短いっていう意味ではありません。
SMLEの前身である「マガジン・リー・エンフィールド」っていう銃があるのですが、それのショートバージョンだという意味です。
Gew98に対するKar98のような関係ですね。
えっ?分からないって?M16に対するM4みたいなもんだよ!
木目調の塗装をして仕上げたものがこちら。
イギリス軍のライフルの銃床は赤みが強いイメージがあるので、今回は赤を強めにしてみました。
さて、前回に引き続き大事なことなので二回言いますが、あくまでも「風」ですので。
もしリー・エンフィールドに見えないという方がいらっしゃいましたら、重篤なカテキン不足の疑いがあります。
紅茶を摂取のうえ、速やかにお近くの医療機関で診察を受けて下さい。
それでも症状が改善しない場合は、フィッシュアンドチップスもしくはウナギのゼリー寄せを十分な量摂取することをお勧めします。
ボルト周りです。
前作に引き続き、とりあえずハンドルは丸く削っておきました。
エンドキャップは少しでも雰囲気を出そうと細長く削ってみましたが、実銃に比べるとまだまだ分厚いですね。
実銃はここがコッキングピースになっていて、何らかのトラブルで不発だった場合でも、コッキングピースを引くことによって再打撃が可能になります。
リー・エンフィールドは、ハンドルの起こし角が少なく、ボルトストロークも短いため、他のライフルに比べて素早い射撃が可能だったそうです。
前述のマガジン容量が10発だということもあり、熟練者になると毎分40発という、セミオートライフル並みの速射も可能だったと言います。
第一次大戦では、その連射力を生かしてボルトアクションライフルで制圧射撃を行っていたとか。
そして付いたあだ名は「人力自動小銃」。
普段は変態兵器ばっかり作ってるのに、たまーに規格外的なオーパーツを生み出してしまうのがなんとも英国流。
エアガン的にも、東京マルイの新モデルであるM40A5はボルトストロークが短い(100㎜→68㎜へ)と聞きますから、機関部を交換できるのなら人力自動小銃も夢じゃないですよ。
フロントサイト部分です。
イギリスのライフルの特徴として、サイトのガード部分がとんでもなく分厚いというのが挙げられます。
しかも、フロントサイトはもちろん、リアサイトにまでガードがあるバリエーションもあります。
ドイツやソビエトは薄っぺらい鉄板1枚、日本は申し訳程度、アメリカに至ってはノーガードだというのに・・・。
レシーバー周り。
リアサイトはそれらしく製作。
本来なら、倒した状態では近距離用の大きめのピープサイト、起こした状態では精密射撃用のラダーサイトになるのですが、今回は可動は省略。
レシーバー付近のストックはモールドを彫って別パーツ感を強調して黒塗装。
実はこの銃、前後でストックが繋がっていないんですね。
で、分解はやっぱりノーマル同様の上下2分割。
そしてやっぱり普通のストックにも装着できます。
というかVSRのストックまだ持ってたんだな・・・。
ということで、手持ちのVSRの在庫を使い切ってしまったので、VSR改造工廠は一旦終了です。
それにしても、最近「VSRをマスケット風にする」というような検索でいらっしゃる方が居るようです。
酔狂な人も居るもんですね!(人のことは言えない
しかし、マスケットとボルトアクションライフルでは撃発系統がまるで違うので、何の装備に合わせるかは存じませんが、シャスポー銃やドライゼ銃といった、単発のボルトアクション式小銃を目指したほうが宜しいかと思います。
特にシャスポー銃はスムース・ボアなので、マスケットと言えるでしょう。
戦列歩兵道とかアサシンクリードとかパイレーツ・オブ・カリビアンとかブラック・ラグーンとかやりたいなら素直にこっちにして下さい。値段分の価値はありますから!
もし、こういうのを指しているなら、私では力になれそうもないんだ、すまない・・・。
2016年08月19日
スプリングフィールドM1903風VSR
さて、随分前に譲っていただいていたVSR-10を今回も魔改造していきます。
ご覧のように迷彩塗装が施されており、マウント・レイルもマルイ純正ではなくエジェクションポート部分が切り取られたリアルタイプなものが取り付けられている、非常にたくてぃこーな1丁です。
撃ったら衝撃があるのでリアルショックバージョンですね。
が、あいにく私は「タクティカル」とか「人間工学」といった単語とは無縁な人間でして。
あえて使いにくくカスタムしていきましょう。
今回のテーマはスプリングフィールドM1903。
この銃を持つからには、「撃つ前に祈りを捧げる→左で撃つ」という作法を心得る必要があります。
敵にスナイパーが居れば、スコープごとぶち抜かないといけません。
最期は塔もろとも吹っ飛ばされるまでがワンセットです。
木材を削り出したり、貼り合わせたりして作るのが筋なんでしょうが、今回はVSR純正のストックを利用して製作していきます。
というのも、モシン・ナガンを作る時にちらっと紹介したストック(マジカルマスケット仕様)をレシーバーと組み合わせてみたら、なんとなくいけるんじゃないかという気になったもので。
しかし、この白いストック、Kar98kを製作する際にマガジンキャッチ部分を切り取ってしまったので、このままでは使えません。
そういう訳で、延長部分だけを取り外して、もらったVSRのストックへ移植します。
Sストック風にするために、「握り」部分を切除、延長部分を繋げてみた図です。
握りの無いストレート銃床の方が好きです。握りやすいし、なによりカッコいい。
今回こそはVSRのバレル切断なしでいけるかなと思いましたが、そうはいきませんでした。
VSR本体のアウターバレルがどうしても太いので、先端部分のみを切断し、細身の金属パイプをアウターとして接続します。
エポキシパテを盛ってアッパーハンドガードを作ります。
本当は、木材を削ってハンドガードを作っていたのですが、いかんせん手作業なもので、寸法が狂って使い物にならず。
というか二か所も木で作るのは面倒くさい
ああ、仰らないで。ハンドガードはパテ。でもウッドなんて見かけだけで、重いわ、撃たれたら凹むわ、すぐひび割れるわ、ろくなことはない。
どうぞ撃ってみて下さい、良い音でしょう?余裕の音だ、ピストンが違いますよ。
木目風の塗装をして仕上げたものがこちら。
スプリングフィールドM1903風VSR-10です。
あくまでも「風」ですからね。ここ重要。
スコープはその辺の通販で1000円代で売ってるヤツ。
シンプルかつ細身なので、古い銃にもよく合います。
レンズはクリアに見えないわ、ゴミが入ってるわで光学機器としては最低レベルの質です。だがそれがいい。
実銃はかなりのローマウント気味なので、これだとスコープ位置が少々高いかもしれません。
ローマウントリングを新たに購入しようか思案中。
レシーバー周りもそれっぽく製作。
VSRのエンドキャップを四角く削り、フラッグ・タイプのセイフティとボルト後端の部品を製作して接着。
ボルトハンドルはせめてもの足掻きとして、頭の部分を丸く削っておきました。
セイフティは地味に可動します。意味はないけど。
エジェクターストップのレバーも製作。こっちは可動しないので常にON状態です。
G&Gとかのガスガンだとボルトの動作をロックするパーツですが、実銃だとマガジンからの給弾をカットするパーツです。
ONにするとボルトを引いても次弾が装填されなくなるので、一発ずつ手で弾を装填します。
そんな機能必要なのかって?
後年のボルトアクションライフルにはそんな機構が無い所を見てお察しください・・・。
一応作ったフロントサイト。リアサイトは無いので完全に飾りです。
そもそもちゃんとセンター出てるのか怪しい
狙撃銃仕様のM1903には元々付いていないし、後から狙撃銃にしたものはサイトが取っ払われているので、スコープ付きのM1903には本来フロントサイトは無いのですが、あったほうがスプリングフィールド感が出るかなと。
スリングスイベルと叉銃用の金具も作りましたが、強度が無いのでこれも飾りです。
分解はベースのVSR同様、ネジを2本外すだけで済むようにしています。
フロントバンド的な部品も全部飾りです。
ほぼノーマル状態なので、こんな風に普通のVSRのストックにも付きます。すげえカッコ悪いけど。
というわけで、「Sストックだけど」、「スコープを載せて」、さりとて「フロントサイトはある」というM1903初期型だかA3だかA4だかよくわからない仕様で完成。
なんか微妙に寸詰まり感があるんですよねぇ・・・。長さは大体実銃同様なはずなんですけど。
多分、ストック延長部分の長さが足りなかったのが原因だと思います。
どちらかというと、三八式騎兵銃とかのカービン銃にも見えます。
まあ、あくまでもスプリングフィールド「風」だし!WW2米軍の格好して持てば様になると思うし!
これでいいんだ!おれには、これしかないんだ!だから、これがいちばんいいんだ!
あっ、ついでに、初実戦投入でまさかの不動だった悲劇のモシン・ナガンも修理しておきました。
トリガーボックスを確認すると、ファーストシアが歪んでいるのを発見し、もしやと思い分解したところヒビが入って割れていました。
マルイのVSR系を使うなら、まず初めにシア関係を社外品の強化パーツに替えた方が良いかもしれませんね・・・。
ご覧のように迷彩塗装が施されており、マウント・レイルもマルイ純正ではなくエジェクションポート部分が切り取られたリアルタイプなものが取り付けられている、非常にたくてぃこーな1丁です。
撃ったら衝撃があるのでリアルショックバージョンですね。
が、あいにく私は「タクティカル」とか「人間工学」といった単語とは無縁な人間でして。
あえて使いにくくカスタムしていきましょう。
今回のテーマはスプリングフィールドM1903。
この銃を持つからには、「撃つ前に祈りを捧げる→左で撃つ」という作法を心得る必要があります。
敵にスナイパーが居れば、スコープごとぶち抜かないといけません。
最期は塔もろとも吹っ飛ばされるまでがワンセットです。
木材を削り出したり、貼り合わせたりして作るのが筋なんでしょうが、今回はVSR純正のストックを利用して製作していきます。
というのも、モシン・ナガンを作る時にちらっと紹介したストック(マジカルマスケット仕様)をレシーバーと組み合わせてみたら、なんとなくいけるんじゃないかという気になったもので。
しかし、この白いストック、Kar98kを製作する際にマガジンキャッチ部分を切り取ってしまったので、このままでは使えません。
そういう訳で、延長部分だけを取り外して、もらったVSRのストックへ移植します。
Sストック風にするために、「握り」部分を切除、延長部分を繋げてみた図です。
握りの無いストレート銃床の方が好きです。握りやすいし、なによりカッコいい。
今回こそはVSRのバレル切断なしでいけるかなと思いましたが、そうはいきませんでした。
VSR本体のアウターバレルがどうしても太いので、先端部分のみを切断し、細身の金属パイプをアウターとして接続します。
エポキシパテを盛ってアッパーハンドガードを作ります。
本当は、木材を削ってハンドガードを作っていたのですが、いかんせん手作業なもので、寸法が狂って使い物にならず。
ああ、仰らないで。ハンドガードはパテ。でもウッドなんて見かけだけで、重いわ、撃たれたら凹むわ、すぐひび割れるわ、ろくなことはない。
どうぞ撃ってみて下さい、良い音でしょう?余裕の音だ、ピストンが違いますよ。
木目風の塗装をして仕上げたものがこちら。
スプリングフィールドM1903風VSR-10です。
あくまでも「風」ですからね。ここ重要。
スコープはその辺の通販で1000円代で売ってるヤツ。
シンプルかつ細身なので、古い銃にもよく合います。
レンズはクリアに見えないわ、ゴミが入ってるわで光学機器としては最低レベルの質です。だがそれがいい。
実銃はかなりのローマウント気味なので、これだとスコープ位置が少々高いかもしれません。
ローマウントリングを新たに購入しようか思案中。
レシーバー周りもそれっぽく製作。
VSRのエンドキャップを四角く削り、フラッグ・タイプのセイフティとボルト後端の部品を製作して接着。
ボルトハンドルはせめてもの足掻きとして、頭の部分を丸く削っておきました。
セイフティは地味に可動します。意味はないけど。
エジェクターストップのレバーも製作。こっちは可動しないので常にON状態です。
G&Gとかのガスガンだとボルトの動作をロックするパーツですが、実銃だとマガジンからの給弾をカットするパーツです。
ONにするとボルトを引いても次弾が装填されなくなるので、一発ずつ手で弾を装填します。
そんな機能必要なのかって?
後年のボルトアクションライフルにはそんな機構が無い所を見てお察しください・・・。
一応作ったフロントサイト。リアサイトは無いので完全に飾りです。
狙撃銃仕様のM1903には元々付いていないし、後から狙撃銃にしたものはサイトが取っ払われているので、スコープ付きのM1903には本来フロントサイトは無いのですが、あったほうがスプリングフィールド感が出るかなと。
スリングスイベルと叉銃用の金具も作りましたが、強度が無いのでこれも飾りです。
分解はベースのVSR同様、ネジを2本外すだけで済むようにしています。
フロントバンド的な部品も全部飾りです。
ほぼノーマル状態なので、こんな風に普通のVSRのストックにも付きます。すげえカッコ悪いけど。
というわけで、「Sストックだけど」、「スコープを載せて」、さりとて「フロントサイトはある」というM1903初期型だかA3だかA4だかよくわからない仕様で完成。
なんか微妙に寸詰まり感があるんですよねぇ・・・。長さは大体実銃同様なはずなんですけど。
多分、ストック延長部分の長さが足りなかったのが原因だと思います。
どちらかというと、三八式騎兵銃とかのカービン銃にも見えます。
まあ、あくまでもスプリングフィールド「風」だし!WW2米軍の格好して持てば様になると思うし!
これでいいんだ!おれには、これしかないんだ!だから、これがいちばんいいんだ!
あっ、ついでに、初実戦投入でまさかの不動だった悲劇のモシン・ナガンも修理しておきました。
トリガーボックスを確認すると、ファーストシアが歪んでいるのを発見し、もしやと思い分解したところヒビが入って割れていました。
マルイのVSR系を使うなら、まず初めにシア関係を社外品の強化パーツに替えた方が良いかもしれませんね・・・。
2016年08月09日
Nothing Is Over ! ~何も終わっちゃいねぇ!~
何も終わっちゃいねえ! 何も! 言葉なんかじゃ終われねえんだよ!
俺のサバゲじゃなかった!マツさんにやれって言われたんだ!
俺は装備を揃えるためにベストを尽くした!だが誰かが装備を揃えるのを邪魔したんだ!
サバゲが終わって釧路に戻ってみりゃ家に蛆虫見てえな連中が
ぞろぞろといやがって訳のわからねえ抗議しやがる!
俺のこと茶番だとかなんとか聞くに堪えない事を言いたい放題! 奴等に何が言えるんだ!
サバゲが何か解って言ってるか!?
ええっ!俺と同じあっちにいて同じ思いをして言ってるのか!
そういう訳でナム戦装備リターンズです。
基本的に、劇団の衣装は「一回使ったらあとはいいや」という半ば使い捨てのような感覚なので、二回も同じ装備が続くのはかなり珍しいことなんです。
しかも、今回は驚くべきことに、装備替え無し。
あまりのイレギュラーぶりに、これは何かの天変地異の前触れではないか、という説を唱える専門家もいます。
今回、東京マルイのM16A1ベトナムVerを購入致しました。
M16でベトナムと言えば特徴的なチューリップハイダーですが、速攻でバードケージタイプへ交換しました。
チューリップハイダーが採用されていたのは、XM16E1なんですね。
そして、XM16E1でチューリップハイダーが不都合だったんで、改良型のM16A1ではバードケージに変更されたそうです。
そして、マルイのM16はマガジンキャッチ付近のリブは明らかにA1の特徴を示しています。よってハイダーを交換する必要があります。
しかしその取り替えたハイダーがいわゆる改良型のアドバンスド・バードケージなので、ちょっとアレですね。
発射ガスで砂塵を巻き上げないように、ハイダー下部のポートが無くなっている点が大きく違います。
AR系列の銃は殆ど持っていないので、ハイダーも全然持ってないのです・・・。
比較対象も一応M16A1なんですが、なにぶんモデルガンなもので・・・。
なのでやっぱり戻しておくことに(笑)
ちゃんとしたハイダーを手に入れたら交換します。
とまあ、エアガンの話はこれくらいにして、お待ちかねのナムナム写真タイムです!
今週のテーマソングはこちら。
ナム戦といえば「ワルキューレの騎行(Die Walküre)」は外せませんね。
最近では、「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」の6話でまんま地獄の黙示録やってましたね。
ヘリ部隊の強襲シーンでワルキューレの騎行を流すのはもちろんのこと、「タマを守るためだよ!」と言いながらヘルメットをヘリの床に置きだす奴とか、敵の兵器(カタパルトかな?)を仕留めた機に「終わったらビールを奢る!」とか通信しちゃったりとやりたい放題。
ナム戦ファンなら爆笑が止まらないこと必至です。
まあ自分はもともと二次戦ドイツな人なんで、「ワルキューレ」と聞くと
こっち↓の方が先に出ます・・・。
ベトナムのとある農村。
アメリカ陸軍のA小隊は行軍中の小休止のためにこの村を訪れていた。
この農村は米軍に協力的な姿勢を見せており、この辺りは比較的安全だとされている。
「ちょっと火を貸してくれないか」
「ほらよ」
「すまねぇな」
「そろそろ昼だ、飯にしないか」
「そうだな、あっちの日陰に行こう」
「また缶詰めかよ、くそっ・・・」
基本的に、どこの軍隊でも兵士の食事はフィールドキッチンと呼ばれる野外用の炊事具で調理され、温かいうちに配給される。
が、基地や野営地から遠く離れたり、戦闘中であったりして配給が満足に受けられない場合は、携行しているレーションを食べるのだ。
「タバコは何が入ってるかな・・・、ラッキーストライクかよ!」
「縁起悪ぃな、捨てちまえよそんなもん」
米軍のCレーションには、缶詰めの他にも「アクセサリーパック」と呼ばれる小袋が同封されている。
内容は、缶切り、砂糖や塩、インスタントコーヒーなどといった小物類だが、4本入りのタバコの小箱が入っているのが特徴だった。
タバコの銘柄は様々なものがあったが、箱の模様が的(ブルズアイ)に見えることと、「ラッキーなストライク」をもらっちまうということで、特にラッキーストライクは兵士からは嫌われていたという。
余談であるが、「軍は喫煙を勧めているのか!けしからん!」という声もあり、後にレーションにタバコが付かなくなった。
これには兵士たちも不満を漏らしたそうで、タバコの代わりに大麻を吸う兵士が少なくなかったという。
その大麻は実はベトコンが流したものだというのだから、まったく笑えない話である。
しかしA小隊にトラブル発生。
小休止を終えて行軍中に奇襲を受け、隊員一名が捕虜になってしまったのだ。
「とっとと歩けGI!」
その様子を眺めているのはソヴィエト軍が派遣した軍事顧問。
ソヴィエト連邦はベトナム戦争への関与を頑なに否定しているが、武器の供与や現地人の訓練といった手段で介入しているのだ。
ベトナムの解放・・・などという文句は所詮お題目であり、実質のところ、ベトナム戦争は西と東の代理戦争に過ぎないのである。
「とっとと入れ!アメリカ人!」
「コミュニスト共が・・・、あとで痛い目みせてやる」
「入れって言ってんだろこの野郎!」
「さあ、吐いてもらおうか・・・所属は?作戦目標は何だ?」
「私が知りたい情報を提供するなら、手荒な真似はしないと約束しよう」
「ファック・ユー、チャーリー」
「くたばれ!アメリカ人め!」
「ぐわっ!」
「よせ!始末するのはこいつが情報を吐いてからだ」
「俺の村はな・・・、こいつらに焼かれたんだ」
「父も母も兄弟も・・・、村の人間はみんな殺された」
「村で祭りがあるからって用意してた豚も撃ち殺された・・・米にも手榴弾を投げ込んで・・・村の家という家に火をつけて回ってた」
「俺は復讐のために民族解放戦線に入った」
「顧問殿・・・あんたには感謝してる」
「俺に銃をくれた、戦い方も教えてくれた・・・あとは村の皆の仇を討つだけだ」
「わかった、もういい」
「こいつの始末はお前に任せる、それでいいな」
「お前は表を見張ってろ」
「敵は2名だ、さっさと片付けるぞ」
捕虜となった兵士を救出するために、CIAから派遣された諜報員主導のチームが目標の小屋に接近する。
「標的1名排除」
「よお、遅かったじゃねぇか」
「よく吠える犬と遊んでたもんでね、ハッシュパピーを食わせてやったよ」
「いま救護ヘリを呼んだ、外の広場に移すぞ」
「国に帰ったら・・・真っ白で清潔なシーツが待ってるぞ、あと綺麗な看護婦もな」
「ヘリが来たぞ!」
「おい、このロシア人はどうするんだ?」
「ベトナムにロシア人は居ない・・・、つまりそういう事さ」
2マイルほど北にある村で武装したベトコンが目撃された。
至急調査へ向かう小隊。この川を渡るのが近道だ。
「G.Iダーイ!」
川を渡り切ったところでベトコンの奇襲を受ける!
最後尾にいた隊員が狙われた。
小隊の古参兵が異変に気付き引き返してきた。
ベトコンは今まさに止めを刺さんとしている!
PAPAPAM!
間一髪!ベトコンが銃床を振り下ろすよりも早く古参兵が引き金を引いた。
「まだ生きてるか、ファッキンニューガイ」
「なんとか生きてます」
目標の村に着いた小隊。
村を捜索すると、大量の小火器を発見した。村長らしき人物を尋問する。
「お前が村長だな?これは何だ!?」
「この武器は何だと聞いているんだ!」
「わからない。ワタシのじゃない」
「あの武器は何のために隠していた?言え!」
「あれはベトコンに無理やり預けられたんだ!」
「嘘つくんじゃねぇ!あれで俺たちを殺そうとしてたんだろ!」
「嘘じゃない!本当なんだ!」
「吐かないか・・・、見せしめだ、こいつを外に連れてけ」
「ベトコンに協力した罪でこいつを処刑する!」
「やめろ!俺は何もしちゃいない!」
PAN!
「見ろ、お前ら!ベトコンに協力するとこうなるんだ、分かったか!」
しかし、そのようなやり方では反感を買うばかりである。
小火器を処分して村を撤収しようとした小隊に、ベトコンの一団が攻撃を仕掛けてきた。
ソヴィエトの軍事顧問が指揮する組織的な攻撃に、A小隊は瞬く間に全滅してしまった。
「さっきは村の若いのをよくもやってくれたな!許さん!」
「お前も同じ目に遭わせてやるぞ、GI!」
捕虜となった隊員を救出するために、SOGチームが派遣された。
「この装備品は・・・」
SOG隊員が遺棄された装具類を発見。どうやら捕虜になった隊員の物のようだ。
近くの小屋を捜索するSOGチーム。人の気配は無い。
「室内クリアだ、敵は居ない」
「おい、待て」
「捕虜がいたぞ」
「こいつで間違いない」
しかし隊員はすでに冷たくなっていた。
暴行を受けた痕もあり、相当手荒に扱われたのであろう。
「CP、回収ヘリを頼む、ターゲットは手遅れだった」
『・・・こちらCP、そうか、残念だ・・・』
後日、彼の家族の元には勲章と、戦死の旨が記載された紙切れが届くのであろう。
ワルキューレ、ヴァルキリー、ヴァルキュリア・・・。
呼び方は数あれど、彼女ら戦女神は命を落とした戦士の魂をヴァルハラへ導くことを役目としている。
彼らもまた、ヴァルハラへ導かれたのだろうか。
戦争は、まだ終わらない。
今回の装備。
マガジンポーチがナイロン製の30連だったり、装備の組み合わせ方だったり、いろいろ突っ込み所が満載だと思います・・・。
が、現在ベトナム装備歴が累計で2日なんで、今のところは大目に見て下さい・・・。
今週の劇団長のイチオシはレーションのアクセサリーパック。
内容は
・砂糖
・塩
・インスタントコーヒー
・ティッシュペーパー
・マッチ
・タバコ
・スプーン
・ガム
の8つ。本当はP-38缶切りとか入れたくて注文していたんですが、当日まで届かず。
マッチとか適当な大きさで作ったんですが、大体実物通りのサイズだったんでちょっと嬉しい。
今回は敵対勢力も増えたので盛り上がりましたね・・・。
あとは同志ラク氏が何か書いてくれると思うので(無責任)自分はこのくらいで。
2016年08月01日
Highlander don't surf ~ハイランダーは波に乗らない~
ハイランダーというのはスコットランドの高地(ハイランド地方)に住む人々の事です。
この方々、ガチガチの戦士達で、敵の銃兵部隊にロングソードで白兵戦仕掛けてボコボコにしたり、スコットランドの独立を巡って幾度となくイングランドと戦争したりしてきました。
最近また独立の関係で怪しいことになってるみたいですが・・・。
そんなこんなでハイランダーは優秀な兵士だったのでイギリス軍に編入されました。それがハイランダーズです。
なぜこんな話から始めたかと言うと・・・
殺伐とした戦場にハイランダーが!
Mさんにハイランダーの装備をお貸しして、ハイランダー連隊をやってもらいました。
これで長年の夢であった「1つのフィールドに戦列歩兵2人以上」が実現できました!圧倒的感謝!
しかし服装はイギリス軍レッドコートの完全使い回し・・・。
ハイランダー連隊の服装とは色々違いますけど、まあ、そんなこと分かる人がその辺に居るはずもないので大丈夫でしょう(慢心)
制服を使い回しちゃ
いかんか?
ちなみに自分はこんな感じ。前回のアメリカ大陸軍がバージョンアップしてVer1.02ぐらいになりました。背嚢とかね。
ハイランダー装備をやるにあたって、ハイランダー連隊の特徴である、タータンキルトを製作。
このキルト、氏族(クラン)によって使う糸の色や織り方が違います。日本でいうと家紋のようなものです。
普段何気なく目にするチェック柄も、調べてみたら格調のあるタータンチェックかもしれませんよ。
今回は「ブラック・ウォッチ」パターンをチョイス。
その名の通り「ブラック・ウォッチ連隊」が統一して身に着けているチェック柄です。
ブラックウォッチ連隊は第42連隊と第73連隊が存在します。
その辺り、この記事↓が関係してきたりするんですが、自分自身、つい最近まで存在を忘れてた…。
本物は色々着用手順があって、2本の細い革ベルトでキルトの横を留めたり、肩に掛けたりするらしいのですが、お手軽さを優先して、ベルトループを設けてベルトで着用できるように。
ハイランダー連隊は変な帽子を被ってる事が多いのですが、ブラックウォッチ連隊は輪をかけて変なものを被っています。
毛皮の大半が顔の横に垂れてきて、とんでもなく鬱陶しいうえに暑い帽子です。
これの製作は簡単でした。フェイクファーを買ってきて、筒状に縫った後、あらかじめ作っていた帽子の内装に被せるだけです。
帽子の名前はベアスキン・・・でいいのかな?よく分かりません。
「紅茶に税金かけやがってー!おかげでティータイムができないじゃねーか!」
「うるせぇ!植民地風情が!てめぇらはあの泥水飲んでりゃいいんだ!」
「うるせぇ!植民地風情が!てめぇらはあの泥水飲んでりゃいいんだ!」
アメリカ国民は激怒した。必ず、かの邪智暴虐のイギリス国王を除かねばならぬと決意した。
あまりにも高い関税に憤慨したアメリカ国民は、英国商船に積んであった紅茶を捨ててしまった。マタギ茶会事件の勃発である。
※フィールドはマタギのアジトさんです
あっ、今回、なんと!ねんがんの ちゃっけん ができるようになったぞ!
Denix製のソケット式バヨネットをベースに、フロントサイトが通るように基部を加工してやりました。
しかしハイランダーが一瞬の隙をついて袖に隠していたアサシンブレードで反撃する!
この男、アサシン教団の暗殺者だったのだ!
なんてこった、ここはアムニスの中だったんだ!
こっから下はベトベトナムナムです!タイトルの「Don't surf 」部分をここで回収だ!
推奨BGM
鬱蒼としたジャングルを進む米軍の歩兵小隊。ここはベトナムのケサン。
「待て」
隊列の先頭にいた古参のライフルマンが何かを発見した。
それはボロ小屋であった。風雨に晒され朽ちかけていて、内部も埃が積もっている。
長いこと使われていないようだが、敵に使われても厄介だ。小隊は念のため小屋を焼却して先に進むことにした。
しばらく進むとベトコンの陣地に出くわした。機関銃が据え付けられており、歩兵小隊の火力では太刀打ちできそうにない。
「CP!前方に敵のトーチカを発見!火力支援を求む」
「歩兵隊からご指名だ!仕事だぞ野郎ども!」
砲兵陣地から火力支援が実行される。
米軍がベトナム戦争に投入した砲火力は実に多く、最大で70もの砲兵大隊が任務に就いていたという。
その他にも攻撃機やガンシップによるCAS(近接航空支援)、戦艦による艦砲射撃もあったのだから、米軍がいかに支援火力において異常だったかが分かる。
砲撃によって敵トーチカを黙らせることに成功した歩兵小隊は、残敵掃討のためにトーチカへ突入する。
「クリアー!」
ショットガンを構えたポイントマンを先頭に陣地内へ突入したが、先ほどの砲撃を生き残った敵は居ないようだった。
しかしトーチカ付近にトンネルを発見した。トンネルは奥まで続いているようだ。
すかさずトンネル・ラットが拳銃と懐中電灯を手にトンネルへと潜入する。
ベトコンの掘ったトンネルは狭く暗いだけではなく至るところにトラップがあり、危険極まりないもので、トンネル・ラット達の大多数が死傷したという。
トーチカの外では現地民の女性が炭酸飲料を持ってやって来ていた。
「おっ気が利くじゃねーか。こいつはとっときな」
思わぬ"戦利品"に気を良くした小隊長は、いくばくかの紙幣を取り出して渡してやった。
トンネルの捜索も終わり、小隊が引き上げようとした瞬間、どこからか飛んできた銃弾が隊員の一人を貫いた。
「ドク!一人撃たれた!・・・こっちへ運べ!」
「CP!CP!隊員が撃たれた!出血がひどい、至急救護ヘリを求む!」
『こちらCP。ネガティブ、そのエリアには敵の対空火器が配備されている。ヘリは出せない』
「チクショウめ・・・」
結局、撃たれた隊員は助からなかった。
ヘリによる回収もできず、遺体を担いで移動するわけにもいかないため、遺品と認識票を回収して彼を埋葬することにした。
「あいつ・・・この戦争が終わったら結婚するって言ってたのに・・・」
「(それ死亡フラグだ)」
戦死した隊員の装備から弾薬を回収する。
冷酷なようにも思えるが、そうでもしないと次に"袋に入れられる"のは自身かもしれないのだ。
「またジャムだ、クソッタレめ!まるでマテルの玩具だ」
米軍の兵士の多くはM14に代わって配備されたM16の作動不良に悩まされていた。
AR-15はボルト・キャリアに燃焼ガスを直接吹き付ける「リュングマン式」を採用している。
その為、ボルト・キャリアにカーボンが付着しやすく、作動不良を起こしやすかった。
また、メーカーの要求と異なった装薬が使用されたことも大量のカーボンが付着することに拍車をかけていた。
軍は閉鎖不良の対策としてボルトを強制的に閉鎖する「ボルトフォアードアシストノブ」を追加することで対応した。
しかし、閉鎖不良が起こるという事はなんらかの異常が発生している状態であり、それを無理やり閉鎖して撃発した場合、致命的なトラブルが発生することが度々あったという。
いつになったらこの地獄から抜け出せるのか。
彼らの戦いはまだ終わらない。
今週の劇団長のイチオシはこの「なんちゃってPRC」。中にトランシーバーを仕込んであるので通話できます。
まあ箱の形してて緑色でアンテナ付いてりゃ10mも離れて見たら無線機に見えるでしょ?
元々、Mさんと「軍用無線機のガワだけ作って無線で遊ぼう」っていう話をしていて背負い式の無線機(のガワ)を適当に作っていたのですが、どうせなら米軍の無線機が良いので、急遽PRC-25っぽいものを新たに作り直しました。
バンドにスモークを吊り下げておけば、「それっぽさ」が3割増しくらいになるかなと思います。
支援に来た航空隊に「スモークから北側を爆撃してくれ!」なんていう場面が無いとも限らないので、スモークグレネードは必須ですね。
あとはハンドマイクをH-250に替えてやろうと思ってます。
ちなみにこの無線機、何年か前に作った紅茶の缶入れを流用していて、背面のフタを開けると・・・、
紅茶が飲みたいネー!!
他にも「聖グロリアーナ仕様のティーセット入れ」とかも作りましたけど、それはまあいいや。
こいつは・・・たまんねえぜ!!
どうだい!この人間としてのギリギリの緊張感、体験してみてぇとは思わないか?
思った人は一緒にナムナムしま戦か?
ちなみにこう。